前回、気象病の原因について解説しましたが、今回は治療編です。もしも前回の記事を読んでおられない方はぜひチェックすることをおススメします。
(https://www.basis-abeno.com/post/今年の夏こそ気象病に気を付けて!-原因解説編)
では本題に移りますが、元々、気象病に対する治療法や指導法はどうなされているのか有識者である先生方の発表を挙げます。
北海道大学 脳神経外科医 もやもや病の第一人者である寳金清博(ほうきん きよひろ) 先生がコメントしたmedical noteの記事で 天気の変化によって頭痛を生じる人は、ストレスや睡眠不足などほかの誘因(片頭痛を引き起こす事象)でも頭痛を生じることがあります。そのため予防のためにはまず誘因を明らかにし、可能な限り誘因を取り除くように指導されます。https://medicalnote.jp/contents/200514-002-PO
また、気象病・天気痛外来医として活躍される佐藤純(さとう じゅん)先生が東洋経済onlineの記事で、自律神経である『交感神経』と『副交感神経』のスイッチの切り替えがうまくいかせるにはちょっとした運動をするだけでも、交感神経と副交感神経のスイッチを強制的に切り替えることができます。そのため、体を動かすことは、交感神経を働かせる習慣を取り戻すきっかけになるとコメントしています。 https://toyokeizai.net/articles/-/641847?page=4
お二人の先生の意見を合わせると
①ストレスや睡眠不足などの他の要因を明らかにし、その要因に対する指導を行う。
②自律神経の切り替えを正常にするために運動を行う。
とてもシンプルな答えだと思われます。先生方の答えとさらに具体的なケアについて気象病で困っている方向けに開発したアプリ『Meteoagement』が推奨するセルフケアを抜粋すると
①運動; 簡単な柔軟体操などで、血流を良くすることを心がける。
②食事; 1 日あたり少なくとも2Lの水分を摂取しする。コーヒーは1日1~2杯までにとどめ、もちろんアルコールの摂取も最小限に抑える。
③食事; 代替品や保存料ではなく、天然のビタミンや成分が豊富な食事を中心する。避けるべきものは【脂っこい食品、燻製、スパイシーな食品、インスタント食品などの半分出来上がった食品】おすすめは【クルミ、ブロッコリー、芽キャベツ、ピーマン、サーモン、タラ、マグロなどのビタミンEとオメガ酸を含む食品】
④悪い習慣の見直し; 喫煙や飲酒、その他の悪い習慣が加わると、疲労を感じやすくなるため、最小限に抑える。
上記の方法でセルフケアを行うことが気象病に対する対象法になると考えられております。私自身は気象病で来院される方に指導や治療で対処しており、ことセルフケアの指導はとても重要である思います。また、当院では気象病に対する治療を方法として、特殊な鍼治療法や整体治療を組み合わせて行っております。もしも、ブログを読んでいただき、セルフケアだけでは効果がいまひとつの方は是非当院までご相談ください。
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